Netflixで配信されている韓国のサバイバルリアリティーショー「サイレン〜炎のバトルアイランド〜」の感想!※ネタバレ有り
熱狂の末、軍人チームの反則という形で中断となった基地戦。果たして再戦の行方は…。そして、最後に残るチームとは…。必ず、本編を見てから、本ブログをお読みくださいね!(この辺から、YouTubeのティザー映像が見当たらないのですが、ないのでしょうか…。)
DAY5
基地戦
基地戦の作戦
第3回基地戦の仕切り直し。軍人のウンミ、ヒョンソンはアリーナで待機となります。消防士のサイレン権は有効です。
●アスリート・消防士
それぞれ守備1人、攻撃3人で軍人を攻める。
●軍人
2名で消防士を攻める。
●SP
消防士かアスリートどちらかを全員で攻める。
2人で挑まなければいけなくなった軍人チーム。それでもリーダー・ボムンは冷静です。最小の人数でも旗を取りに行くため、万全の準備を行います。アスリートのツリーハウスの下見、消防士の元に来るようにというSPへのメッセージ、無人となる基地で少しでも時間を稼げるような仕掛け作り。
「軍人は結果が全て、結果で証明しよう」
この言葉がずしんと響きました。結果が大事なことはどの職業だって変わらない、会社員だってそうです。でも、軍人が言うこの言葉って重みが違うなと。戦場では死んだら終わり、国が負けたら終わり。結果を出さなければ、頑張ったねだけで許される世界ではない。これが軍人の強さの秘訣だと思いました。
再戦が始まる前の軍人チームの会話めちゃくちゃカッコよくないですか?ペナルティを受けた2人を安心させながら、リーダーとナウンがお互いを信頼していることを伝える。大丈夫、自分たちならできる、と。この5日間、一緒に生活し、一緒に戦い、私たちが見ているのはほんの一部で、たくさん話し、たくさん悩み、たくさん笑いあったはずです。視聴者が思っている以上に固い絆が生まれ、勝利を目指しているのだなと、改めて感じる場面です。
どのチームも4人のバランスがいいですよね。頼れるリーダー、前のめりなアタッカー、みんなに可愛がられるマンネ。本当に、キャスティングが天才。
SPについては、ここでも消防士、アスリートどちらを攻めるか決めきれていないところ、軍人が自分たちを守ってくれると信じているところ等々、正直作戦の甘さが目立つかなと思います。基地が遠いが故に狙われることもなく、アリーナ戦で結果が残せるわけでもなく、6チームの中でおそらく最初に脱落した警察よりもレベルは低かったのではないかと思います。もちろん、演出や編集で写っていない部分が多くあるのは承知の上ですが、特段取り上げられる要素がなく存在感がない。作戦も今一歩弱い、比べて消防士、アスリート、軍人はパワーだけでなく基地戦での狙いをしっかり定めた上で動けています。強くないからこそ、基地が不利だからこそ、消防士VS軍人の構造をひっくり返せるくらいの作戦を立てて欲しかった。軍人と同盟を組むのではなく、軍人に突っ込むくらいの力が欲しかったです。狙われなかったから生存していたまでで、不利な基地から出るためにいい基地に特攻に出るくらいの攻めはあってもよかったのでないでしょうか。ボロクソ言いすぎですかね(笑)
アスリートは崖テントを拠点として、守備旗も戦闘服への着替えもそこで行ったままですが、軍人はツリーハウスにあると考えます。これはアスリートの作戦勝ちですね。食事などは快適なツリーハウスで行いますが、旗はテントに残しておいたこと、結果的にツリーハウスもテントも狙われないのですが、作戦としては優秀だったのではないでしょうか。
21時50分、再戦が始まります。
軍人2人は消防士のスクエアハウスへ。しかし、途中で逸れてしまいます。
消防士・アスリートは早々にコテージに辿り着き、中へと侵入しますが、なかなか旗が見つかりません。
その頃、軍人ナウンはスクエアハウスに辿り着き中への侵入を試みます。窓からを割って中に入ろうとしたその時、隠れていたヒョナに攻撃旗を取られてしまいます。そして、消防士が軍人の旗を獲得。
長く続いた消防士VS軍人の勝負は、消防士に軍配があがりました。
帰ってきたヒョンジェをヒョナが抱きしめて喜ぶシーン。ヒョナがお母さんみたいで、微笑ましいですよね。ここまで続いた消防士VS軍人の関係性が終わり、一旦ホッとした様子ですね。
アスリートチームもテントで待っていたソンヨンの元にヒジョンが駆け寄っていくシーンが素敵です。無事に軍人に勝利し、無邪気に喜ぶ4人が可愛らしいです。
そしてまたまた敵基地に辿り着く前に基地戦が終わってしまったSP。どんまい。ここから、消防士、アスリートの2トップをかき乱して欲しいものです。
鋼の精神力かと思った軍人が、悔しさから涙を流す姿に思わずうるうるしてしまいました。それでも、アリーナで旗を下ろすときのやり切った表情は素敵ですね。
最終的には、消防士と軍人が残ると思っていたので、想定より早い軍人の脱落に、あ、やらせじゃないなと思いつつ、この後大丈夫かな?と思ってしまいました。軍人の存在感って凄すぎたので。
DAY4では基地戦が遅かったことと審議になってしまったのでアリーナ戦が行われず、またDAY5も基地戦が夜遅くなったため(?)アリーナ戦がありませんでした。本来両日ともアリーナ戦が行われたと思うのですが、今までの2回のアリーナ戦も非常に盛り上がったので、実際に何が計画されていたのか気になります!特典もあったはずですし、第3回基地戦に正しいジャッジが下されたことは良かったですが、このアリーナ戦も気になります。結局、DAY6でもアリーナ戦がなかったので、DAY2の火おこしとDAY3の井戸掘りの2回だけでしたね。追加コンテンツとしてスペシャルマッチやってくれないかな?パワー系の種目が多いので、あるとしたらめっちゃ重いものを運ぶとか、パワー系じゃなければ射的系とかでしょうか。製作陣も準備していたはずなのでもったいないですよね。
DAY6
敗者復活戦
ついにきました、敗者復活戦。やっと軍人VS消防士が終わったと思ったのに、すぐに再戦の予感…
敗者復活戦は、大きな球をまた干潟を越えて炎の島に戻ります。敗者復活戦がめちゃくちゃシンプルなゲームなのもいいですね。ただ、球を押す、という。
警察、スタント、軍人復活できるのは1チーム。みんな必死ですが、個人的には早々に敗退してしまった警察を応援していました。いいとこ見せろ!と思っていましたが、軍人が圧倒的力を見せつけたのと、スタントが粘り、警察はビリでした。がんばれ、警察。
軍人が1位で島に戻ってくるのを見て、島に残る消防士、アスリートはなんとも言えない表情。やっと追い出した強敵が戻ってくるなんて悪夢ですよね。むしろ笑いが止まらないと言った様子でした。アスリートチームウンビョルの表情が本当に嫌そうで面白かったです。
それでも、強い敵が帰ってきたとワクワクしているようにも見え、この島での戦いに本気で挑んでいることが伝わりました。
感動したのは、先に到着したチームがまだ球を押しているチームの応援へ行き、一緒にゴールへ向かうところ。そして、みんなで円陣を組み、「韓国の女性はカッコいい」と叫びます。いや、ほんと、カッコイイよ。自国に、職業に、チームに、そして自分に誇りを持っているところが本当にカッコいい。この番組で何度カッコいいと口に出したでしょうか。本当にかっこいいんです。
悔しさ、嬉しさ、色々な思いから涙を流す参加者。視聴者側も感情移入してしまうシーンで、私も思わず目がうるうるしてきました。スタント・警察は軍人に思いを託し、今度こそ本当に島を去ります。
基地戦
軍人チームには新しい基地が与えられますが、見つかりやすく非常に簡易的なもの。基地の構造、位置が重要な基地戦においては、圧倒的に不利な基地です。しかも消防士に近い。限られたアイテムで最大限の罠を仕掛けます。
今回の基地戦では2チームが脱落します。おそらく第3回基地戦が再戦になった影響で1回削ったのだと思いますが、消防士・アスリート連合VS軍人・SP連合の真っ向勝負ですね。しかも、軍人、SPは旗がある基地のありかが明確なので、消防士、アスリートは目指す場所がはっきりしています。一方、消防士、アスリートはそれぞれ複数の基地を持っていますので、どこが拠点であるかは不明確。消防士・アスリート連合が有利であるのは明らかです。
基地戦の作戦
●消防士・アスリート連合
2名ずつを攻撃に出し、軍人→SPの順で攻める。
●軍人・SP連合
2名守りの2名攻め。軍人は消防士狙い、SPはアスリート狙い。しっかり作戦が立てられないまま、基地戦が始まってしまう。
13時10分
まさかのSP・ジヒョンが軍人テントで作戦会議をしている間に基地戦がスタート。
消防士・アスリートは作戦通り、軍人のテントに向かいます。一気に攻め込む2チームに軍人は発煙筒で対抗しますが、風向きが味方をしなかった。自分たちの方に煙がきます。数でも基地の形状でも敵わない軍人は必死の争いも虚しく、守備旗を取られます。
SPはアスリートのツリーハウスに向かいますが、軍人チームがピンチになっていることに気づき、軍人の元に向かい、合流を試みますが、軍人が敗退し、消防士にターゲットを変更。頑丈な基地には侵入することもできません。
消防士は、1人守備を攻撃に回し、SPを攻めに行きます。SPの罠も大したことはなく、あっさりやられます。いやいや、罠作りくらい頑張っとけよ。みたいな。元テントの住人、アスリートのウンビョルがテント内での旗の隠し場所に気付き、旗を抜いて試合終了。
SP、最初から消防士をせめていれば違ったのではないか、アスリートに4人で攻め切っていれば違ったのではないか、どうしてもSPの負け方には作戦負けを感じてしまいます。
軍人、SP両方の攻撃旗を奪ったウンビョルが嬉しそうにアスリートの基地に戻ります。「私が両方の旗をね…」と嬉々として話し出すウンビョルに、スンヨンが「武勇伝を聞かせて」というシーンは、本当のお姉ちゃんのよう。アスリートチーム4人の空気感がめちゃくちゃ好きです!
せっかく戻ってきたものの、初戦で敗れてしまった軍人チーム。この島で4人で過ごした日々を大切に、心に刻むように思いだす4人の姿は、ここでの生活の濃さと芽生えた絆の深さを物語ります。最終話を目前に、この番組が終わってほしくないと思ってしまいました。
DAY7(最終日)
基地戦
最高の協力関係にあった、消防士とアスリートが戦うことになりました。
突撃あるのみの消防士チーム
VS
最強の基地で消防士を待ち構えるアスリート
お互いを知り尽くした2チームの戦い。
ヒョナさえ倒せば後は大丈夫と考えるアスリート・スンヨン。
強敵揃いのアスリートには全力でぶつかるしかないと考える消防士・ヒョナ。
最後の戦いに向け、それぞれ基地の守りを固めます。
「同盟も最後には敵になる」
わかっていたはずの戦いですが、やっぱり複雑な気持ちですよね。でもこれで最後。信頼できる最強の敵との戦い、みんな緊張しつつもワクワクしている様子です。
「苦難を知る私たちに叶う相手はいない、韓国代表なんだから」
15時42分
最後のサイレンが鳴り響き、運命の戦いが始まります。
3人で攻める消防士、4人で守りを固めるアスリート。緊迫の一戦です。
真っ向勝負がゆえ、正直あっさ終わってしまった感がありました。これがガチなんだなと。ドラマだったらもうちょっと盛り上げたはず、というくらいアスリートが消防士を完全に封じ込めて優勝します。
おめでとう、アスリートチーム。
そして、こんなに体をはって、精神を消耗して、視聴者を楽しませてくれて、ありがとう24人の参加者。
戦いに敗れ、消防士チームのミンソンが涙を流す姿、この7日間を全力で気抜いたからこそ、大切な仲間ができたからこそ、堪えきれない涙が流れてくるのだなと思いました。
強いと思っていたミンソンが声をあげて泣き、それをヒョナが「こんなに泣き虫だったとは」と慰める光景にたまっていた涙が流れ落ちてきました。
なんていい表情をするんだろう、なんて素敵な関係性を築いたのだろう、この番組に参加者みんなが本当に真剣に向き合ってくれたからこそ最後これほどまでに感情移入できるリアリティショーになったに違いありません。
消防士の旗を持って、ソンヨンの元へ帰る3人。なんて最高な瞬間なんだろう。6チームの中で1チームだけが手にできる優勝の肩書き。アスリート、韓国代表。そのタイトルは非常にプレッシャーのかかるものだったのではないでしょうか。
「私たちは、国民の生命と財産を守らなければなりません。その使命感を持って働いています。そんな4人が集まったんです。その誇りと闘志がどれほどすばらしいか、そして諦めない姿を見せたいと思いました」(消防士・ミンソン)
「クライミング、韓国相撲、カバディ、どれもマイナーですが私たちもアスリートだと証明したかったんです。私たちも強いんだ、やれるんだと」(アスリート・ウンビョル)
この二つの言葉が、この番組の主題であるのかなと思いました。どうしても、身体の構造上、女性は男性よりパワーが劣ります。軍隊、警察、消防、SP、男性中心の社会で、己の職業に誇りを持って働く女性。光の当たりづらいスタント、マイナースポーツのアスリートも、プライドを持って挑んでいます。その職業を背負って戦い抜いてくれた24人には本当に頭が上がりません。
最後、マスターから渡された手紙には「出発」の2文字。
花火が打ち上がり、初日と同じように音のなる方へ走り出します。この合図はセカンドシーズンの予告だ、どういう意味?と様々なコメントを見かけました。
私の解釈は、この島で結ばれた絆と、全力をかけて得た経験と共に、自身の未来へ、輝く韓国女性の未来へ出発、という意味ではないかと思っています。ちょっと綺麗すぎですかね?
アスリートチームの見事な勝利で幕を閉じたサイレン。放送後も、軍人ウンミのYouTubeや、それぞれのSNSなどでも交流の様子が投稿されています。私は韓国語が分からないので、残念ながら内容は分かりませんが、とても仲が良い様子が収められています!この番組をきっかけにできた関係が、ずっと続くのはとっても素敵なことですよね。職業を超えて繋がる、韓国のかっこいい女性たち。これからも、韓国社会をその力強さで引っ張っていってほしいですね!
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