旅のおとも|旅好き女子が選ぶ!移動時間にオススメな小説5選【2025年版】

旅のおとも

旅行といえば、長い「移動時間」がつきもの。私は、そんな移動時間も旅の醍醐味として大好きです。家でダラダラ過ごしてしまう3時間より、飛行機や電車で過ごす3時間の方が、なんか集中できちゃうんですよね。私はそんな時間で小説を読むのが好きです!

せっかくなら、物語も自分の旅を盛り上げる「旅のおとも」であってほしい。そこで、旅行中におすすめの小説5選を紹介します!

旅のおともにぴったりな小説5選

旅や海外を題材にしたもの

①四月になれば彼女は(川村元気)

「あのときのわたしには、自分よりも大切なひとがいた。それが、永遠に続くものだと信じていた」

四月。精神科医の藤代俊のもとに、かつての恋人・伊予田春から手紙が届く。
“天空の鏡”と呼ばれるウユニ塩湖からの手紙には、十年前の初恋の記憶が書かれていた。
ウユニ、プラハ、アイスランド。その後も世界各地から届く、春の手紙。

時を同じくして藤代は、婚約者の坂本弥生と結婚の準備を進めていた。
けれども弥生は突然、姿を消した。

「愛を終わらせない方法、それはなんでしょう?」

その謎かけだけを残して−−−−

 春はなぜ手紙を書いてきたのか?  弥生はどこへ消えたのか? 
ふたつの謎は、やがて繋がっていく。

「あれほど永遠だと思っていた愛や恋も、なぜ消えていってしまうのだろう」

現在と過去、日本と海外が交錯しながら、愛する人をさがし求める”四月”が始まる。

映画「四月になれば彼女は」公式サイト

主人公・藤代のもとに、世界各地から届く元カノの手紙。世界の絶景や美しい場所から届く手紙が、旅心をくすぐります。

実際に行ってみたいな、見てみたいなという光景が頭の中に広がり、ワクワクすること間違いなし。

小説自体も、大人のすれ違って行く恋愛模様がなんとももどかしく、切ない。

佐藤健・長澤まさみ主演で映画化された話題の一作です。文庫本で288ページなので、読み切りやすいのもポイント。

四月になれば彼女は (文春文庫) [ 川村 元気 ]

価格:792円
(2025/9/6 14:23時点)
感想(7件)

②阪急電車(有川浩)

『阪急電車』は、兵庫県を走る“今津線”の電車内を舞台にした、連作短編小説。各駅ごとに登場人物が少しずつ交差し、繋がり、ほんの少しずつ人生が動いていく。

移動中に読んでいると、自分が乗っている電車や飛行機にも、知らない誰かの物語があるんだって、ふと想像したくなります。移動街のちょっと退屈な時間とか、ローカル線に揺られている時にぴったり。

読み終えた後は、「旅」そのものがちょっとだけ愛おしくなる。そんな優しい連作です。

短編なのでちょっとした合間とかでも読みやすい!

阪急電車 (幻冬舎文庫) [ 有川 浩 ]

価格:649円
(2025/9/6 14:24時点)
感想(473件)

③赤と青とエスキース(青山美智子)

2022年本屋大賞第2位!
二度読み必至の感動作、待望の文庫化。

◇STORY
メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……(「金魚とカワセミ」)。額縁工房に勤める空知は、仕事を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。そんな時、「エスキース」というタイトルの絵に出会い……(「東京タワーとアーツセンター」)。

一枚の絵画をめぐる、五つの愛の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる――。
著者新境地の傑作連作短編。

丸善ジュンク堂公式サイト

海外の文化や芸術に関する作品って、何か旅心をくすぐられませんか?

知らない街の画廊や、ふと足を止めた雑貨店で「この場所に来てよかった」と感じることがある。そんな「出会い」が描かれた本作。

旅先で誰かとすれ違う瞬間のような、小さくても誰かと誰かが少しずつ影響しあっていく様子が出会いの奇跡を教えてくれます。

そして思わず旅先で美術館に寄りたくなる!アートの魅力も教えてくれる一作です。こちらも短編なので、旅中でも読みやすいのもポイント。

赤と青とエスキース (PHP文芸文庫) [ 青山 美智子 ]

価格:858円
(2025/9/6 14:25時点)
感想(13件)

区切りをつけやすい短編がおすすめ!

④海の見える理髪店(荻原浩)

人生に訪れる喪失と、ささやかな希望の光── 心に染みる儚く愛おしい家族の小説集。

店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが……「海の見える理髪店」。独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年。弟に促され実家に戻った私が見た母は……「いつか来た道」。人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く全6編。父と息子、母と娘など、儚く愛おしい家族小説集。直木賞受賞作。

集英社公式サイト

誰かの過去や傷が、海が見える静かな理髪店で少しずつ解けていく。離島や静かなビーチの旅、小さな宿などで読むと、きっと心に沁みてきます。

ワイワイ旅よりも、少し孤独な時間に読むとより深く心に残る作品。旅に出て普段の喧騒から離れると、心が少しだけやわらかくなる。過去の自分と対話したくなるような、そんな時間をくれる一冊です。

海の見える理髪店 (集英社文庫(日本)) [ 荻原 浩 ]

価格:693円
(2025/9/6 14:25時点)
感想(9件)

⑤家族シアター(辻村深月)

これは完全に私の推し作家の作品からチョイス。旅先でも読みやすい短編のうち、心がホッとするものを選びました。

「家族」で起こる、ささやかな大事件。いま一番旬な作家、辻村深月の最新文庫。息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。「夢は学校の先生」という息子が憧れる熱血漢の担任教師は積極的に行事を企画。親子共々忘れられない一年となる。しかしその八年後、担任のある秘密が明かされる(「タイムカプセルの八年」より)。家族を描く心温まる全7編。

近くにいるから傷つけ合う。遠くにいてもわかり合える。
大好きだけど、大っきらい--読めばきっと、あなたの「わが家」に帰りたくなる。

弟はアイドルオタク、姉はバンギャ。趣味も性格も正反対。犬猿の仲の二人は顔を合わせれば衝突ばかり。ある日、盗み見ている姉のブログに不審な投稿を発見してしまった弟。日に日に覇気がなくなっていく姉の様子が気になって仕方ない(「サイリウム」より)。

息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。「夢は学校の先生」という息子が憧れる熱血漢の担任教師は積極的に行事を企画。親子共々忘れられない一年となる。しかしその八年後、担任のある秘密が明かされる(「タイムカプセルの八年」より)。

真面目な姉を鬱陶しく思う妹。
趣味で反発し合う姉と弟。
うまく息子と話せない父。
娘の考えていることが理解できない母……

あなたの家族もこの中に。家族を描く、心温まる全7編。

講談社公式サイト

旅に出て、日常から少し離れると、ふと家族のことを思い出す。本作は、家族との思い出の小箱をそっと開けるような短編集です。

姉妹、親子、義理の家族など、様々な家族の形をテーマにした7作。旅の途中で読むと、より深く心に沁みてくるのではないでしょうか。

どこか自分の記憶と重なるような優しさを持った作品です。

家族シアター (講談社文庫) [ 辻村 深月 ]

価格:814円
(2025/9/6 14:26時点)
感想(4件)

終わりに:あなたの旅のおとも本を見つけよう

旅のつきものであり、旅の醍醐味でもある移動時間。素敵な旅のおとも本と一緒に、旅をより心に残るものにしませんか??

おすすめのおとも本をぜひコメント欄で教えてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました